[ぎじプリ] 課長の瞳で凍死します
「そうなんですかね〜?」
と小首を傾げると、
「じゃあ、俺が今度見てやる」
と言ってくる。

 突然の申し出に、一瞬、答えないでいると、
「もういい」
と課長は立ち上がった。

「ああっ。嘘ですっ。
 すみませんっ。
 今度、見てみてくださいっ」
と言い、追いかけようとしたが、急に動いたせいで、痛みがぶり返し、腰を押さえる。

 課長は溜息をつきながらだが、支えてくれた。

「……すみません」
と間近に見上げると、ちょっとだけ、笑ったように見えた。

 ……ちょっとだけだけど。

 でも、どんなに冷たい目で見られても、もう視線をそらさないでいよう、と思った。

 たまには、いや、本当にたまにはだけど。暖かい眼差しもそこに混ざっていると知ってしまったから。

 そのまま動かずに居ると、課長が口づけてきた。

 私は、あのときと同じに、逃げずに、それを受け止めた。



                    完
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