奪うなら心を全部受け止めて


二日目の夜。
優朔から連絡が来た。
さっき、電話が来て帰って来て欲しいと奥様に言われたと。一緒に居るという事は、今日は来る事はない。
予定通りと言えば、予定通りか。
奥様は、今日、優朔はこのマンションに来てると思って連絡した。計画は…上手くいってると思っていいだろう。
だとしたら、明日だ。
明日の日中だろう。ここに来るのは…。

俺は明日の業務には付けない。
社長は了承済みだ。
表向き、急な出張にしてある。社長には会長の秘書に付いて貰うよう手配済みだ。会長にはこの事、報告していたから。臨機応変に対応して貰った。…重要な事だからと。


今日は少し気を緩められそうだ。
…英気を養うか…。ゆっくり風呂も入れそうだ。

ブーブー…。メール。優朔か?
…佳織ちゃん?

【能さん、ご飯食べましたか?
今日は優朔は奥様とお食事だそうです。私のご飯、デリバリーしましょうか?
優朔には許可取ってます。どうでしょう?】

あ…。…なんて事だ…。

【優朔が構わないって言うなら、俺は大歓迎だ。まだ何も食べてない。腹減ってる…】


【では、直ぐ行きますね】

ピンポン。

おっ?まさか、な。

「はい…」

「早いでしょ?下から連絡しちゃいました」

「佳織ちゃん…。驚かせるような事、してはダメだよ?
…とにかく、さあ、入って」
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