奪うなら心を全部受け止めて
「ねえ優朔?私も優朔の香り好きよ?
ああ優朔だあって思うの。
流石にクンクンって感じにはしないけどね」
「ん?…クンクンしてもいいぞ?はぁ、柔らかいな、佳織の身体。少し痩せたか?俺のせいだな...」
「ううん。痩せたかも知れないけど計ってないし。食べればすぐ戻るから」
「ああ、食べて太ってくれ。削げた身体は好きじゃない。海外モデルみたいなのは好みじゃない」
...ちょいちょい気になるワードを挟んで来るけど。今問い詰めていた方がいいのかしら?
ずっと根に持つより、はっきりしておいた方がお互いの為よね。
「ねえ?」
「ん、何?」
「削げてるって解るほどスレンダーな人、こんな風に抱いた事あるの?体に触れたの?腕を回してしっかり抱きしめたの?しなきゃ解らないわよね?
モデル?しかも、海外ってわざわざ言う?抱いたの?どう?迫られたのはモデルだけ?
それとも優朔が攻めたの?色んな人の身体に触れたの?」
「待て待て佳織。ちょっと待った。比喩じゃないか。ただの例え話だ。
佳織が痩せたかも知れないって言う例えとして言っただけだよ」
ふ〜ん。相変わらず...上手く逃げたのか、本当なのか。
女と違って、男の身体のご無沙汰状態なんて、解んないんだからね…。
「シワ、シワ…。眉間にシワ寄ってる。疑われるような事は神に誓ってない」
神を出してきたか...。私一人に宣誓されても...解らないし。
「解ってる。でも、あっちに行ってる時だって、綺麗な人は一杯居たでしょ?」
やっぱり昔の事も気になってしまう。この際、ブスブスしていたモノも言ってしまいたい。
「そりゃあ、ウジャウジャ居たよ」
「...」
もう、眠ってしまおうかな。