奪うなら心を全部受け止めて
護るという事
・カムフラージュ?!
「はぁ、はぁ、すいません。はぁ、仲城さんは、はぁ、仲城さんは居ますか?」
「お、一年女子だな。そんなに息を切らして。我等の千景に何用かな?」
「あの、すいません。仲城さんは?急いでいるんです」
「お、一年男子だな。君も千景に用?」
「はい。お願いします。もの凄く急を要します」
「千景、居たかな〜。お〜い、西邑〜、千は〜?」
「ショウと一緒じゃないか?さっき出たばっかだから、まだそこら辺に射るだろ。走れば追いつけるんじゃないか?」
「あ、有難うございます。すいません失礼します。果林、行くぞ」
「うん。すいません、有難うございました」
「おお、走れ、一年。さて、俺はお節介でもしとくか」
「どうした?西邑」
「ん?千景ちゅわんにメールさ。一年の果林ちゃんとBFが血相変えて探してるぞ!ってね。
ボチッとな、はい送信」
「ああ、それがいい。…あれは、きっとあれだよな。例の佳織ちゃんだっけ?その子に何かあったんだろうな」
「…多分な。間違いないだろう、焦ってたからな」
「やっぱ、何事もなくってって訳にはいかないのかなぁ…」
「…女子の気持ちは解らん。願わくば、何かした相手が2年の女子でない事を祈る」
「あ?ああ。同級生に酷いやつ居ると思いたくな
いしな」
「…同感」
ブー、ブー。
「お、千だ。気がついたか、早いな。帰って来てるってさ」
「そうか、良かったな」