Truelove~愛すること~




「はー。そろそろイイかな?
ウヒョーいったそー!あ、まだ死なないでね。」




そう言ってあたしをカメラでとる







「いいねー。あいつどう思うんだろ。
自分の女が自分のせいで痛めつけられてるなんて。」






二人して楽しそうに笑う






なにがそんなにおもしれーんだよ………









しゃべる気力さえないあたしは





倒れたまま






目を閉じた










ガチャッ









どこかドアの開く音に





体が反応して




飛び起きた








………なに?







「おう。やっと来たか。」





「おせーぞ。この女良い感じに仕上がってるぜ」








「わり、ちょっとタバコすってた。」


こっちに向かって来る男







そいつはもともといた二人よりも





ガタイがでかくて








いかにも強そうって感じ…………












「よう。棗の女。ひでぇー顔だな。」






てめぇらがしたんだろ。







「いつまで待ってもあいつはこない。
こんな無駄なことやめたら?」







「ほー?気の強ぇ女。お前置かれてる立場わかってんの?」




「なんなら、全員でお前ヤッちまってもいいんだぜ?」








卑怯な奴らだな









クソやろーばっか。


















一番でかい男があたしの服を引っ張った時だった

















ガッッッシャャーーーーン!!!!













「何してんだてめぇらァァァァァァァ!!!!」




















そう叫んで入ってきたのは














…………………棗だった…………………












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