すきだから
「さぁて、冬ですよ!冬と言えば、冬休み、そしてクリスマス!!」

「その前にテストだよー、陽菜さーん・・・」

テスト、の言葉で陽菜はガックリと肩を落とす。
そして私はというと、机にへばっていた。


そう、私は疲れています。

なぜか、って、あの日以来登校も下校も、必ず千歳は私の隣にいるわけで。

休み時間になれば、話しかけに現れるし。
お昼だってもちろん一緒だ。

何故か千歳と一緒にいる事が多くなっているのに、親衛隊からの嫌がらせはなくなり。
それはそれで良かったのだけれど、代わりに千歳からのアタックが凄い。

陽菜は気を利かせてなのか、気がつくといなくなっているし・・・。
私は気の休まる所がなくなった。

この授業が自習時間になって本当良かったと思う。

本当先生に感謝するわ。
ありがとう、先生。

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