すきだから
アイツの来襲
「おおぅ・・・」

返された数学の答案用紙を見て、私は驚きの声を上げた。

千歳との勉強の成果は見事に、その答案用紙に表れている。

今まで取った事のない点数。

信じられず、何回も目を擦ったり答案用紙を裏から見たりと、色々と手を施してみたが書かれた点数に変わりはなかった。


「香苗何点だっ・・・ええええ!?」

陽菜は私の答案用紙を覗いて、同じ様に驚いた声を出す。

「何その点数!ヤバイんだけど。もう少しで満点じゃん!」

「有り得なくて手が震えてる。夢じゃないよね?」

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