片道のRe:
「という訳で、この子がリノね!」

「1年2組の城崎里乃! よろしく! ワカって呼んでいい? あ、私のことはリノって呼んで!」

「……よろしく」


キラキラとした瞳で机を取り囲む二人に、私は下手くそな笑顔を返した。


翌日、登校して早々、モモが連れてきたのは城崎先輩のいとこだという女の子。

『同じバスケ部に城崎って苗字の1年生がいたから、まさかと思って聞いてみたら、いとこなんだって! で、ワカのこと話したらぜひ友達になりたいってさ!』

……と、実に複雑なプレゼントを連れてきてくれたのだ。


リノは天真爛漫な子で、正直口が堅いタイプには見えず、最初は戸惑ったけれど。


「タケトのことならなんでも聞いて! 家も近所だし、兄妹みたいなもんだからさ!」


“タケト”という先輩の名前を教えてくれたのは、リノで。
他にも、2年生であること、野球部であること、ピッチャーであること、運動が得意なことなど、色んなことを教えてくれた。

< 10 / 73 >

この作品をシェア

pagetop