片道のRe:
1日目は主に女子の種目が開催されるため、幸か不幸か、城崎先輩ら男子は通常通り学校で授業を受けていた。

慣れないピンが刺さったスパイクを履き、見よう見まねでスターティングブロックをセットする。

緊張に相俟って、纏わり付く6月の湿気が、額を、手のひらを濡らす。

私はそれを振り払うかのように、がむしゃらに走り抜いた。


結果、私はまさかまさかの県大会出場を勝ち取った。

リノは惜しくも県大会出場を逃してしまったけれど、私の結果を自分のことのように喜んでくれた。


そして翌日、地区大会2日目。

城崎先輩が県大会出場を決めたことを、私は放課後の教室で知った。

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