片道のRe:
「……死にたい……」

「ちょ、野々山! 先生は感動したぞ!? コケそうになってもめげずに走り抜く姿に!」

「はぁ……もうヤダ……死にたい……」

「野々山ァ!」


先生の慰めなど、私にはかすりとも響かない。

よりによって先輩に、あんなカッコ悪いところを見られてしまった。
しかも無我夢中で走ったから、顔面崩壊していたに決まってる。

絶対に『おとこ女』だと思われた。


「ぬぁー!!」

「お疲れ」


頭を抱えた私の視界いっぱいに、先輩の笑顔が現れ、思わず後ろに仰け反った。


「7位、俺と一緒だな!」


差し出されたのは、真っ青な空色の缶ジュース。

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