片道のRe:
「よーオグ。野々山さん、久しぶり」

「こ、こんにちはッ!」


咄嗟に握り締めた拳を背に隠した。

個人的には全く以って久しぶりではないのだけれど、先輩とこうして面と向かうのは、陸上の県大会の日以来だ。
最近は少し、前髪が伸びたように思う。


「ちわっす。つーか先輩、このおとこ女が先輩のこと」

「だぁーッ!? バカオグ!」

「バッ、殴んな! 折れるっつーの!」

「はは、仲いいな」


先輩の笑い声で我に返った私は、真っ赤になっているだろう顔を地に向けて訴える。


「1ミリも仲良くありません……!」


万が一にでも、誤解などされたくない。


「まぁまぁ。駅伝は男女合同で練習するわけだし! 仲良くがんばろーな!」

「はいッ!」

「うーす」

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