「昨日、健太と二人で会ったんだけど……」


健太君……?


「歩ちゃんを殴るらしいな……って、女の子に手ぇあげるなんて最低だぞ……って、説教された。」


達也は天井を見据えたまましゃべる。




なんで健太君が、あたしが達也に殴られる事知ってるの…?




理由は一つしかない。




真奈美が言ったんだ。



「達也っあのね……」


弁解しようとするが、達也は決して、あたしの目を見てくれない。


「…恥かいたよ。俺のいない所で俺の悪口言ってたの?」


達也の表情が少し変化する。


「俺らの問題だろ?なんで関係ない奴に言うんだよ……。」


眉を寄せて…怒っているような、悲しいような…そんな顔。



「達也…ごめん。でも愚痴とかじゃなくて……」

壁の方に寝返りをうって、必死なあたしに背を向け


「…もういい…。」


小さく冷たく言い放った…。





< 123 / 216 >

この作品をシェア

pagetop