けど、それからも達也から女の話しを聞く事はなかった。


そして俺は、あの話しを聞いて……気付いたんだ。


学校の廊下や街で、幸せそうなカップルを達也が誰にも気付かれないように、
ひっそりと見つめているのを。



その時の達也は、俺が入っていけないような
そんな自分の世界の中にいる。


その世界に入っていけるのは、卒アルに写ってたあの子か?



見ず知らずのカップルを

達也が力でねじふせて、偽物のカップルとなる前の
幸せだった頃の自分達と重ね合わしているのか?





達也……やめろよ、そんなの。

俺が苦しいよ。切ねぇよ。







そんな達也が変わる時がきた。


変えたのは、あいつだ。



いっつも笑ってて、菓子ばっか食ってて


俺の彼女の親友。

すっげぇ、いい奴だよ。





真奈には負けるけどな。








< 205 / 216 >

この作品をシェア

pagetop