ロールキャベツは好きですか?
……あったかい。
人肌ってどうしてこんなにあったかいんだろう?
「祈梨さんの温もりって安心する」
私の首筋に顔を埋めながら、彼がそんなことを呟く。
「私も……祥吾くんの温もり好きかも」
寝癖がついている彼の髪を梳くと、驚くほどに冷たかった。
「……まさかこんな日が来るなんてなぁ」
「ん?」
「片想いでもいいって思ってたのに。まさか好きになってもらえるなんて、思わなかった」
私も思わなかった。
双山部長との恋はちゃんと整理できてない。
私の秘密もまだ、ちゃんと告げていない。
だけど、ね。
今この瞬間は、あなただけを見てるから。
あなたの腕の中では、あなただけ、夢中なんだから。
「……やっ!」
首筋に鈍い痛みが走る。
彼がきつく口づけてきたからだ。
彼の大きな手のひらは、私の膨らみを弄りだす。
「……祥吾くん!」
「ごめんなさい。祈梨さん。止められそうにないです」
「え……!?ちょっ……!」
「その代わり、祈梨さんを溺れさせます。覚悟しておいてください」
宣言通り、彼は巧みな愛撫を施してきた。
手のひらの動きと、熱い舌の動きで、私の身体は徐々に力が抜けていく。
息を乱し、身体の疼きに耐えられずに膝と膝ををこすり合わせた私を祥吾くんは楽しそうに見ている。
「……や、やだ。祥吾くん……!」
「そんな目線じゃ、抗議の声は聞き入れられませんね」
元より聞き入れる気なんてないくせに~!
という私の声は、漏れた甘い声に埋もれてしまった。