ロールキャベツは好きですか?

息を乱す訳でもない。
押し付ける、というのが正しいキス。

2、3秒、熱を感じていた。

……唇が離れていく。

「……ひとつ、訊いてもいい?」

開いた瞳を覗き込むと、彼は首を傾げた。

「何ですか?」

「私のこと、いつ好きになったの?どこを好きになったの?」

「……っ」

夜目にもわかるくらい、田島くんの頬が朱に染まる。

「そんなこと、そんな無邪気に訊きますか?」

「気になったから、聞いただけよ。別に無邪気でも何でもない」

「……充分声が無邪気ですよ。からかわないでください」

田島くんが私から視線を微妙に逸らす。

「別にからかってないんだけどな。教えてくれたって、減るものないと思うんだけど?」

「主任って、結構、いじわるですね」
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