あの夏の日 #6
「せいちゃん?」
青白い。元々、白いのに青くなってしまうと、かなり心配だ。

「気分が少し、悪くなっただけ…」
それにしては、急すぎる。今度は、男子については、名前を出さない事にしよう…

無言で二人で、保健室に向かった。

保健室の薄い壁から、男女の声が漏れていた。

何だか、嫌な予感…
「せいちゃん!一回ここで待ってて!」
「私、トイレ行ってくるから。」

「分かった!」

せいちゃんがいなくなったのを、見計らって、保健室をそっと覗いた。

「あっ!わゎゎんぅんん。」
えっ?なっ、なんで?

遥樹先輩と美奈先生がキスをしている?!光景が目に入ってしまった。

はぁっ?
そういえば、今私の口元を押さえているのは誰?私は、何をミッチャッタノ?

やっと、手が口から離れた。
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