あの夏の日 #6
1年生なんかと…
私の心に深く突き刺さった。
そっか、私となんかやっぱり無理だよね

こんなに敵がいて、遥樹先輩のファンクラブがあって、先輩は、キラキラ輝いている。
私だけの物になる日なんて、来る訳が無いって、分かってはいるけれど、諦め切れなくて…

いつもだったら、頭が良いバカの私は、ポジティブだっただろう。
負けず嫌いだから…

でも、今回ばかりは無理だろう。


すると、
パァッ!

私の口元に手が重なった。
見上げると、先輩が少し挑戦的な顔をしていて、

そっか!あの女の子達に追いかけられていたって事だ。
つまり、この状況では誤解を招かざるを得ない。

あぁ!早く隠れなくちゃ。
顔は、動かせないから目だけキョロキョロ動かす。

ここは、階段の広場。置いてある物がとにかく、少ない。

先輩が素早く指差した。
細く爪が綺麗な指がよく見えた。それと共に、野球での物だと思われるアザが見えた。

そして、肝心な先輩の指差していたところは、
< 54 / 67 >

この作品をシェア

pagetop