あの夏の日 #6
掃除用具入れ。

私達は迷わず入る事を選び、音を出さずに駆け出した。
忍者修行!

そっと、開け
私→先輩 の順に入り閉めた。
入ってからじゃ、お、遅いけど、
距離近っ!
先輩の吐息が顔にかかる。
暗くて良く見えないけど、先輩はどんな顔してるのかな?

私は、赤面症になっちゃったよ!


ドンドンドン…
ファンクラブの女の子達が、角を曲がってきたみたい。

「遥樹様ぁー、どこぉ?」
「会いたいよー!」
「キスしてよぉ!」

はっ?き、キスですか?

「あんたにするわけないでしょ!ばーあか」

「あんたの方があり得ないだろ?鬼ばばぁ!」
「はぁ?何、言っちゃってんの?」

あぁ、喧嘩が始まっちゃった。
当分、出られそうに無い。

バンッ!
すると、私達の入っている用具入れが揺れ、香水の匂いがツーンときた。
めまいがする。
今のによって、先輩と私は急接近。
壁どん状態。


「やかましわ!あんたらなんなん?」
一気に、外が静まり返ったのが分かった。

「同じ仲間なら、正々堂々勝負しな!行くぞ、野郎ども!」

まるで、海賊か何かだなぁ。なんて思いながら、複数の足音を見送った。


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