あの夏の日 #6
「いや、ごめん。巻き込んで…」
先輩は、圧縮している。

「いや、大丈夫です!」
むしろ、ありがとうございます!って事は秘密で…


すると、先輩が何か囁いたように聞こえたが、聞こえなかったふりをした。


「あぁ!本当にごめん。」
先輩は、私の制服を見て言った。
制服は、薄汚く汚れていた。
まるで、何年も着て洗わなかったように

「ちょっと、来て!」
先輩に私は、手を引かれ歩いた。
着いたところは、野球部の部室。
先輩が中に入って行き、ジャージを持ってきた。

「ごめん、これでも良ければ着ない?」
先輩が手に持っていた物は、部活別ジャージ。
このジャージは、体育でも使える。野球部は、白地に赤の点線が入っていてロゴ&背番号。


でも、先輩が着る物は?
「ユニフォーム着るんだよ!」
気持ちを読んでくれた。

「じゃあ、ありがたく」
そう言って、受け取ると

はぁー…
先輩が安心したように微笑んだ。
「莉咲の兄貴って、大輝だろ?」
「はい!」

「あいつには、内緒にしてくれ!」
先輩が頼んでくる。
「あっ、すみません。何をですか?」
すると、先輩が横を向いて頬を赤く染めて
「今まで、合った事…」

私は、キョトーンとした。
だって、誰にも言えるはずないでしょ?

「大丈夫です!言いませんよ!」
「ありがとう!二人だけの秘密な!」
二人だけの…秘密。
私は、この言葉に引き込まれた。

「はい!」

私は、ある事を思い出した。
「先輩!」
「んっ?先輩じゃなくて、遥樹で良いよ!」
「いや、呼び捨ては…」
「呼び捨てじゃなきゃいいんでしょ?」

うん、まぁ、
こくりとうなづいた。
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