あの夏の日 #6
「まっ、待って!」

「えっ?」
「下さい…」

あれ?保健室の先生がいない。確か、お兄ちゃんは、新人の美人な女性の方だって、言っていた。

「あれ?おっかしいなー。みなタン、い ないなー」

「みっ?みなタンって誰ですか?」

おぉ~、私意外と話せてない?ファイト~!そのままイケイケ!

「んっ、みなタンは、丹波美奈。学校の アイドル的存在かな?」

「アイドルっ?」

「保健の先生っていうやつ。」

へぇー。新情報だわ。脳内メモ。
起動、ポチッ

「あっ、それよりみなタン、探さなきゃ !」

えっ?なんで?もしかして、先輩、ケガしちゃったのかな?

「ごめんなさい。」

「えっ?なんで君が謝るの?」

「先輩、ケガしてしまったんですよ
「は?俺、ケガしてないよ。ほら、」

そう言うと、学ランの腕の部分を捲り上げ,ズボンの裾も捲り上げた。

「ほっ、本当だ。」

「っていうか、保健室に連れて来たのは お前がケガしたからだぞ。」

えっ?優しい❤じゃなくて、えっ~?

「わっ、私ケガなんてしていませんよ。 」

「先輩だからって、嘘なんてつかなくて いいから、ね?」

「いや、本当ですよ!」
なんで、そんなに疑うのかな?

「だって、さっきお前泣いてただろ?」

「えっ?泣いてなんかは。」
そう言って、目元に触れた。

あれ?
「ぬ、ぬ、濡れてる!」

「だろ?だから、心配したんだよ。」

し、心配?私の事?


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