セカンドパートナー

 そんな質問をされると思っていなかったので、戸惑い、混乱した。

 嬉しい。困る。ちょっと幸せ。色んな気持ちがものすごい勢いで頭の中に流れ込んでくる。

 予想外の会話を前に、私は完全に失敗してしまった。

「断る! だって、そういうのよく分からないし…!」

 困惑のあまりきつい口調になってしまった。

 並河君の顔はみるみる悲しそうなものになっていく。もしもの話でこんな言い方したら誰だって傷つくよね?

 親にひどいことを言われ傷つくたび、絶対そういう風にはならない、なりたくないって昔からずっと思ってたのに、これじゃあ親のこと言えない。私も人を傷つける側の人間だ……。

 並河君との関係を悪化させたくない。フォローしないと…!

「だって、さっき菱田君に私とは友達って言ってたよね? 美術科の女子とベル打ち合ってるよね? 私もあの子と同じ立ち位置かと思ってたんだよ。並河君のこと友達として好きだけど、恋愛になる意味が分かんないっていうか……。だいたい、好かれることなんて何もしてないし、ね?」

 言い終わって、自分で自分に絶望した。

 今の、全然フォローになってない! むしろ、追い打ちかけてない?

 並河君は軽いノリでそういう話題を振ってきただけなのに、必死に返し過ぎ! それに、なんとなく失礼なことを言ってしまったような……。

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