明日へのヒカリ
「小さい時の記憶なんてそんなもんよ? 母さんも、自分のそんな小さい時のことなんて覚えてないもの」
「美涼姉ちゃんや聖矢兄ちゃんのことは、覚えているのに?」
私がそう言うと、母さんは言う。
「それはー‥‥‥あ、あー、アレよ、アレ。あの二人は、キャラが濃かったのよ」
「キャラが濃い〜?」
私がそう言うと、母さんは笑いながらこう言った。
「まぁ、美涼ちゃんは美人だったし、優しかったしー? 由希の面倒も良く見てくれてたでしょー?」
そうなのかな?
そこら辺は、全く覚えていない。
「聖矢くんは聖矢くんで、由希のこと、かなり気に入ってて溺愛してたしー」
「溺愛って‥‥‥」
私が苦笑いしながらそう言うと、母さんも笑った。
「だから、優太くんも普通にいたけど、美涼ちゃんや聖矢くんと比べて、インパクトがかけてたのよー。だから忘れてるんじゃないの?」