知らない貴方と、蜜月旅行
〈久未、12時過ぎ頃会えるかな?〉


今日会うことは約束をしていた。ただ時間とかは決めてなかったし、吏仁にも呼んでいいか聞きたかったから連絡できなかったんだよね。


〈うん、いつでも大丈夫だよ。家に行けばいい?〉


久未からは、すぐに返事がきた。ただ久未が言う〝家〟というのは、亮太と住んでた家のことだから、説明をしなければいけない…。


〈うん、家に来て欲しいんだけど…。前の家じゃないんだ。今、住所となんとなくの地図教えるから待ってて!〉


これで、いいかな。多分、久未は結婚して引っ越しをしたとしか思っていないと思う…。続けざまに久未に、住所と簡単な地図を言葉で説明する為に文字を打ち込んだ。


〈なんとか分かりそうだよ!迷子になったら電話するね!〉
〈うん、気を付けて来てね。お昼は作るから、楽しみにしてて!〉


久未とのやり取りが終わると、早速お昼ごはんの準備を再開させた。そして12時を過ぎた頃〝ピンポーン〟という音が鳴り、液晶画面を見ると久未の姿が映し出されていた。


「久未、今鍵開けるね」
「うん」


すぐに鍵を開け、久未を招き入れた。


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