知らない貴方と、蜜月旅行
「私さぁ、クリスマスイブに仕事クビになったんだ」
「は?なんでよ!」
「…私も分かんない。なにを言っても、ダメだったから…。でさ、ショック受けて家に帰ったらさ、亮太がいなかった」
「いないって…?」
亮太の話を出した途端、久未の表情が険しくなった。なかなか彼氏がいなくなるってこと、ないもんね。
「ごめん、ってメモ紙があって、家具もなくなってたの」
「……なに、それっ、」
「要は、私、捨てられたんだよね」
「………」
話していると、また泣きそうになって。でも、グッと堪えながら話すと、聞いてた久未の瞳から、スーッと一筋の涙が流れた。
「その日、ダブルパンチ受けてさ、飲みに行ったんだ。一人で、しこたま飲んでさ。そしたら、酔い潰れて気付いたら朝で、知らない人の家にいたの」
「それが、蒼井さんってこと…?」
「うん、そういうこと」
あの時はビックリしたなぁ。酔い潰れて、起きたら知らない家なんだもんなぁ。吏仁は無愛想だし、怖かったんだよね。
「でも、それがどうして夫婦になっちゃうのよ」
「うん…。あのさ、26日に沖縄だったでしょ。亮太さ、飛行機も式場もキャンセルしてなかったんだよ…。自分で別れ選んだくせに」
あの時、吏仁がいなかったら、私はどうしてたんだろう。沖縄のこと考えたくなくて、塞ぎ込んでたら、どうなってたんだろう。……なんて、今さら思う。
「それに気付いたのが吏仁でね。どうしようってなってる私に、手を差し伸べてくれたの」
「いや、紫月…?キャンセルしてなかった亮太くんは確かに最低だと思うよ?でもさ、蒼井さんに騙されてるとかは思わなかったわけ…?」
「最初はさ、どうして?って思ってたよ。けどさ、分かったんだ。吏仁も同じ経験してたの」
「同じ、経験…?」
吏仁もドタキャンされてたなんて、予想もしてなかったんだよね。聞いた時は、本当に驚いたんだ私。
「は?なんでよ!」
「…私も分かんない。なにを言っても、ダメだったから…。でさ、ショック受けて家に帰ったらさ、亮太がいなかった」
「いないって…?」
亮太の話を出した途端、久未の表情が険しくなった。なかなか彼氏がいなくなるってこと、ないもんね。
「ごめん、ってメモ紙があって、家具もなくなってたの」
「……なに、それっ、」
「要は、私、捨てられたんだよね」
「………」
話していると、また泣きそうになって。でも、グッと堪えながら話すと、聞いてた久未の瞳から、スーッと一筋の涙が流れた。
「その日、ダブルパンチ受けてさ、飲みに行ったんだ。一人で、しこたま飲んでさ。そしたら、酔い潰れて気付いたら朝で、知らない人の家にいたの」
「それが、蒼井さんってこと…?」
「うん、そういうこと」
あの時はビックリしたなぁ。酔い潰れて、起きたら知らない家なんだもんなぁ。吏仁は無愛想だし、怖かったんだよね。
「でも、それがどうして夫婦になっちゃうのよ」
「うん…。あのさ、26日に沖縄だったでしょ。亮太さ、飛行機も式場もキャンセルしてなかったんだよ…。自分で別れ選んだくせに」
あの時、吏仁がいなかったら、私はどうしてたんだろう。沖縄のこと考えたくなくて、塞ぎ込んでたら、どうなってたんだろう。……なんて、今さら思う。
「それに気付いたのが吏仁でね。どうしようってなってる私に、手を差し伸べてくれたの」
「いや、紫月…?キャンセルしてなかった亮太くんは確かに最低だと思うよ?でもさ、蒼井さんに騙されてるとかは思わなかったわけ…?」
「最初はさ、どうして?って思ってたよ。けどさ、分かったんだ。吏仁も同じ経験してたの」
「同じ、経験…?」
吏仁もドタキャンされてたなんて、予想もしてなかったんだよね。聞いた時は、本当に驚いたんだ私。