知らない貴方と、蜜月旅行
「うん。吏仁のことだから詳しくは言えないけど、私と同じ。婚約破棄って言ったらいいのかな」
「……そう」
「最初はね、それで私のことを助けたいと思ったみたいなの。でも今は、好きだって言ってくれてる…」
「紫月は?紫月は、まだ亮太くんのこと好きなんじゃないの?」
イタイとこついてくるよねぇ。でも、亮太のことは忘れられてないのは確かだ。好き好き大好き?って聞かれると、答えはノーだけど。
「まだ気持ちの整理は付いてないかな。急にいなくなるなんて、予想もしてなかったから」「そうだよね…。あのさ、紫月。私、一度蒼井さんに会ってみたいんだけど…ダメかな?」
「吏仁に?今日…?」
「ううん、今日じゃなくていいよ。蒼井さんが嫌だって言うかもしれないし」
それはない気がするけど。でもさすがに今日店に行くのは、ちょっとマズイよねぇ…?と、思った時だった。吏仁から電話がきたのは──
「久未ごめん、吏仁から電話だ」
「ううん、いいよ」
久未に一度断ってから、電話に出た。
「吏仁…?なにかあった?」
『あー、いや。なにしてるかなと思って』
「え?なにそれ。変なの」
なにしてるか、なんて。あまりにも、おかしくって、プッと吹き出してしまった。
『うるせぇ、笑うなよ』
「ごめんごめん、今ね久未と一緒だよ。シチュー食べて、ケーキ食べてたの」
『なに、シチューって。作ったのか?』
「うん。ケーキは久未が買ってきてくれたんだ」
『……俺のは』
「ん?あ、ケーキ?食べたかった?じゃあ、買っとくね」
吏仁って、ケーキ好きだったんだ。うん、また吏仁の好物が知れた。あ、夕方にでもケーキ買いに行かないとね。
「……そう」
「最初はね、それで私のことを助けたいと思ったみたいなの。でも今は、好きだって言ってくれてる…」
「紫月は?紫月は、まだ亮太くんのこと好きなんじゃないの?」
イタイとこついてくるよねぇ。でも、亮太のことは忘れられてないのは確かだ。好き好き大好き?って聞かれると、答えはノーだけど。
「まだ気持ちの整理は付いてないかな。急にいなくなるなんて、予想もしてなかったから」「そうだよね…。あのさ、紫月。私、一度蒼井さんに会ってみたいんだけど…ダメかな?」
「吏仁に?今日…?」
「ううん、今日じゃなくていいよ。蒼井さんが嫌だって言うかもしれないし」
それはない気がするけど。でもさすがに今日店に行くのは、ちょっとマズイよねぇ…?と、思った時だった。吏仁から電話がきたのは──
「久未ごめん、吏仁から電話だ」
「ううん、いいよ」
久未に一度断ってから、電話に出た。
「吏仁…?なにかあった?」
『あー、いや。なにしてるかなと思って』
「え?なにそれ。変なの」
なにしてるか、なんて。あまりにも、おかしくって、プッと吹き出してしまった。
『うるせぇ、笑うなよ』
「ごめんごめん、今ね久未と一緒だよ。シチュー食べて、ケーキ食べてたの」
『なに、シチューって。作ったのか?』
「うん。ケーキは久未が買ってきてくれたんだ」
『……俺のは』
「ん?あ、ケーキ?食べたかった?じゃあ、買っとくね」
吏仁って、ケーキ好きだったんだ。うん、また吏仁の好物が知れた。あ、夕方にでもケーキ買いに行かないとね。