あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
小林さんと私が会うことが出来たのはそれからすぐのことだった。小林さんは私のマンションの傍に来てくれていたのだろう。
『五分くらいで美羽ちゃんのマンションの前に着くから』
マンションのエントランスを抜けるとそこには小林さんの車が停まっていて、小林さんは玄関から出てきた私を見つけると、フワッと私の大好きな笑顔を零す。その笑顔が今日は胸を痛くする。好き過ぎてこんなに苦しいのに、この上、私は自分の決めたこと小林さんに伝えられるのだろうか?
「おはようございます。お待たせしました」
「おはよう。じゃあ、行こうか?今日は俺が行きたいところでいい?少し遠出になるけど」
「私はいいですが、どこですか?」
「海だよ」
ドライブに海岸線を走らせることは今までもあった。今日はいい天気だし、風も気持ちいいから、駅までの素敵なドライブになるだろう。でも、小林さんが運転していく先は何度かドライブした場所ではなかった。
「どこの海に行くんですか?」
「美羽ちゃんと初めて行った海に行こうかと思って」
小林さんが私を連れていこうとしているのは『あの時の海』だった。
本社営業一課に配属された私が小林さんと出掛けたのが海。その時は折戸さんも一緒にいて…。その後に高見主任のマンションに遊びに行って…。あれから随分時間が過ぎていた。
『五分くらいで美羽ちゃんのマンションの前に着くから』
マンションのエントランスを抜けるとそこには小林さんの車が停まっていて、小林さんは玄関から出てきた私を見つけると、フワッと私の大好きな笑顔を零す。その笑顔が今日は胸を痛くする。好き過ぎてこんなに苦しいのに、この上、私は自分の決めたこと小林さんに伝えられるのだろうか?
「おはようございます。お待たせしました」
「おはよう。じゃあ、行こうか?今日は俺が行きたいところでいい?少し遠出になるけど」
「私はいいですが、どこですか?」
「海だよ」
ドライブに海岸線を走らせることは今までもあった。今日はいい天気だし、風も気持ちいいから、駅までの素敵なドライブになるだろう。でも、小林さんが運転していく先は何度かドライブした場所ではなかった。
「どこの海に行くんですか?」
「美羽ちゃんと初めて行った海に行こうかと思って」
小林さんが私を連れていこうとしているのは『あの時の海』だった。
本社営業一課に配属された私が小林さんと出掛けたのが海。その時は折戸さんも一緒にいて…。その後に高見主任のマンションに遊びに行って…。あれから随分時間が過ぎていた。