あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
初めて一緒に出掛けたあの時はまだ付き合ってなかった。それにあの時はこうして小林さんと付き合うことになるとは思いもしなかった。折戸さんに誘われて緊張しながら行ったけど、慣れないながらもとっても楽しくて、今考えるとこれが『始まりの海』だったのかもしれない。別れようとするのにここに来るなんて何を考えているのだろう。
車の中での小林さんはいつもと変わらない。時折、小林さんは何か考えるかのような表情を見せるけど、それも一瞬で、いつもの小林さんに戻った。海に着いたのはお昼になった頃だった。
「少し歩くよ」
車を停めたのはあの時と同じ場所。
二時間くらいで着いたその場所は季節が少し早いからか泳いでいるような人は居ないけど、マリンスポーツを楽しんでいる人は見える。
車の停めてある駐車場から砂浜までは緩やかな下り坂で、ドアを開けた小林さんは車に乗っている私と視線の高さが一緒になる。視線が絡むと小林さんがニッコリと笑った。
「気を付けて」
歩く度に砂に足を取られる。一歩毎に身体が揺れる。でも、私の手はしっかりと小林さんに握られているから、私が転ぶことはないし、バランスが取れなくてよろけても同じだった。その度に小林さんの私の手を強く握ってくれる。
車の中での小林さんはいつもと変わらない。時折、小林さんは何か考えるかのような表情を見せるけど、それも一瞬で、いつもの小林さんに戻った。海に着いたのはお昼になった頃だった。
「少し歩くよ」
車を停めたのはあの時と同じ場所。
二時間くらいで着いたその場所は季節が少し早いからか泳いでいるような人は居ないけど、マリンスポーツを楽しんでいる人は見える。
車の停めてある駐車場から砂浜までは緩やかな下り坂で、ドアを開けた小林さんは車に乗っている私と視線の高さが一緒になる。視線が絡むと小林さんがニッコリと笑った。
「気を付けて」
歩く度に砂に足を取られる。一歩毎に身体が揺れる。でも、私の手はしっかりと小林さんに握られているから、私が転ぶことはないし、バランスが取れなくてよろけても同じだった。その度に小林さんの私の手を強く握ってくれる。