あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
寝室のドアを開けると、小さな淡い枕元のライトだけがついているだけで、リビングの光を受けると、そこは殆ど真っ暗だった。でも、後ろ手でリビングの電気を消すと、ベッドの周りだけを柔らかく光が照らしていた。
リビングの電気を消した瞬間。私の身体は小林さんの大きな身体に抱き寄せられていた。すっぽりと包まれた私の耳元に小林さんの吐息を感じた。キュッと抱きしめられた腕の力は緩まない。
「俺に話すことあるでしょ。これなら俺の顔が見えないから言える?」
リビングの電気も消して、寝室のライトだけが仄かに光る空間で…。ただでさえ暗いのに、後ろから抱きしめられているから、小林さんの顔は見えない。私が言わないといけないことを言えないでいることに気付いていた。
私が正式にフランス留学に行くことも、私と小林さんに残された時間が短いことも…。
本当は食事の時にでも言うつもりだったけど、話のタイミングが掴めなくて、こんな状態の時になってしまった。大事なことだからもっと早く言わないといけなかったのに。
「フランス留学に行くのが正式に決まりました。来月には赴任するので日本にいるのは三週間もないです。期間は二年です。小林さん。私のことを待っていてください」
婚約しているとはいえ、フランス留学が現実になってしまった今、小林さんがどう思うか心配だった。フランス留学に行くかもではなく行くのが決まった。
二年という月日が私と小林さんの上に横たわる。小林さんはもう一度私の身体をキュッと抱きしめ、大きくて温かい胸に抱かれながら、私は小林さんの心音を聞いていた。
リビングの電気を消した瞬間。私の身体は小林さんの大きな身体に抱き寄せられていた。すっぽりと包まれた私の耳元に小林さんの吐息を感じた。キュッと抱きしめられた腕の力は緩まない。
「俺に話すことあるでしょ。これなら俺の顔が見えないから言える?」
リビングの電気も消して、寝室のライトだけが仄かに光る空間で…。ただでさえ暗いのに、後ろから抱きしめられているから、小林さんの顔は見えない。私が言わないといけないことを言えないでいることに気付いていた。
私が正式にフランス留学に行くことも、私と小林さんに残された時間が短いことも…。
本当は食事の時にでも言うつもりだったけど、話のタイミングが掴めなくて、こんな状態の時になってしまった。大事なことだからもっと早く言わないといけなかったのに。
「フランス留学に行くのが正式に決まりました。来月には赴任するので日本にいるのは三週間もないです。期間は二年です。小林さん。私のことを待っていてください」
婚約しているとはいえ、フランス留学が現実になってしまった今、小林さんがどう思うか心配だった。フランス留学に行くかもではなく行くのが決まった。
二年という月日が私と小林さんの上に横たわる。小林さんはもう一度私の身体をキュッと抱きしめ、大きくて温かい胸に抱かれながら、私は小林さんの心音を聞いていた。