あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
ならば、少しでも安らかに合って欲しいと…あの時の私は心から思った。
「気にしないでください。フランスに行ったら、フランス語をマスターして、成果を上げてから帰って来ます。戻ってくれば主任研究員の椅子が待っています。私は私の為に行くのです」
私がそういうと中垣先輩は口の端を少しだけ上げる。先輩らしい表情にホッとする。強気な瞳の輝きに先輩らしさを感じた。
「楽しみにしている。俺もこっちで研究の成果を上げる。それは約束する」
そういうと、中垣先輩はまたパソコンに集中する。私も自分の席に座ると、所長からもらった袋を机の引き出しに片付けるとパソコンのファイルを開くことにした。そこには既に中垣先輩が一部のデータを打ち込んでくれていた。それは私の想像を遥かに超えるスピードで打ち込まれてあって、中垣先輩の思いを感じた。
『研究に真摯に向かう』
それが中垣先輩の思いの返し方。私がフランスに行く前までに少しでも安心できるようにとの優しさだった。最後までこの研究に携わることは出来ない。でも、ギリギリであってもこの研究の成果を私は見たい。
中垣先輩の気合いで高見主任の刻んだ目標は軽くクリア出来る目処がついてきている。 研究の目処がついたとはいえ、そこでスピードを緩めるような中垣先輩じゃない。最後まで手は抜かないだろう。ゴールテープを切るまではこのペースだと思う。
「気にしないでください。フランスに行ったら、フランス語をマスターして、成果を上げてから帰って来ます。戻ってくれば主任研究員の椅子が待っています。私は私の為に行くのです」
私がそういうと中垣先輩は口の端を少しだけ上げる。先輩らしい表情にホッとする。強気な瞳の輝きに先輩らしさを感じた。
「楽しみにしている。俺もこっちで研究の成果を上げる。それは約束する」
そういうと、中垣先輩はまたパソコンに集中する。私も自分の席に座ると、所長からもらった袋を机の引き出しに片付けるとパソコンのファイルを開くことにした。そこには既に中垣先輩が一部のデータを打ち込んでくれていた。それは私の想像を遥かに超えるスピードで打ち込まれてあって、中垣先輩の思いを感じた。
『研究に真摯に向かう』
それが中垣先輩の思いの返し方。私がフランスに行く前までに少しでも安心できるようにとの優しさだった。最後までこの研究に携わることは出来ない。でも、ギリギリであってもこの研究の成果を私は見たい。
中垣先輩の気合いで高見主任の刻んだ目標は軽くクリア出来る目処がついてきている。 研究の目処がついたとはいえ、そこでスピードを緩めるような中垣先輩じゃない。最後まで手は抜かないだろう。ゴールテープを切るまではこのペースだと思う。