あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
この研究に関しては製品としての精度と結果が全て。結果の目処が付いても、その後の数値に基づいたレポートの処理に時間が掛かるだろう。中垣先輩が必死になる理由がそこにはある。結果の目途がついたとしても、実際にレポートが上がらないと意味がないの一緒だった。
中垣先輩は私がフランスに行くまでに研究を完成させられないにしても頑張るのだろう。でも、私は時計を見ると溜め息を零したくなっていた。後、少し遅れると終電を逃してしまう。小林さんとの約束は守らないといけないから、私はこの時間に席を離れるしか方法はない。
音を出来るだけ立てないようにと席を立ったのに、椅子についているキャスターと床の摩擦音が静か過ぎる研究室に響いた。集中していた中垣先輩がハッとした表情を浮かべ、私を見つめる。邪魔したくなかったのに、結果的には邪魔しまっていた。
「すみません。もう帰ろうかと思って」
私に向けられる中垣先輩の視線は鋭く、私と壁に掛かる時計を見比べるようにして溜め息を零した。肩が静かに落ちる。中垣先輩の思っていた時間よりもかなり時間が経っていたのか、中垣先輩は何とも言えない顔を私に向けた。
「悪い。こんな時間になっているとは思わなかった。気にせずに帰っていい」
中垣先輩は私がフランスに行くまでに研究を完成させられないにしても頑張るのだろう。でも、私は時計を見ると溜め息を零したくなっていた。後、少し遅れると終電を逃してしまう。小林さんとの約束は守らないといけないから、私はこの時間に席を離れるしか方法はない。
音を出来るだけ立てないようにと席を立ったのに、椅子についているキャスターと床の摩擦音が静か過ぎる研究室に響いた。集中していた中垣先輩がハッとした表情を浮かべ、私を見つめる。邪魔したくなかったのに、結果的には邪魔しまっていた。
「すみません。もう帰ろうかと思って」
私に向けられる中垣先輩の視線は鋭く、私と壁に掛かる時計を見比べるようにして溜め息を零した。肩が静かに落ちる。中垣先輩の思っていた時間よりもかなり時間が経っていたのか、中垣先輩は何とも言えない顔を私に向けた。
「悪い。こんな時間になっているとは思わなかった。気にせずに帰っていい」