あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
大学に入ってたまたま興味を持ったのが研究という仕事で、最初は大学からの流れでこの仕事をしていると思ったけど、本社営業一課に配属されてから自分の中でどれくらい研究という仕事が好きなのかが分かった。フランス留学の話を断ると将来、もしかしたら私が思うような研究が出来ないかもしれない。そんなことは分かっているけどそれ以上に私には大事なものがあった。
「中垣先輩」
「ん。なんだ?」
中垣先輩はパソコンから目を上げずに短い返事をする。聞いているのだろうけど、全く私の方に意識を移してない。単に声を出しただけ。でも、この返事をする時は研究に必死になっているということだった。私の向ける視線に気付いているはずなのに、それどころではないのだろう。
「また後で言います」
「今、言え。研究の邪魔になる」
中垣先輩らしい簡潔な言葉が私の耳に届く。研究の片手間に聞いてくれるみたいだった。相変わらず手だけは止まらずに耳だけを少しだけ私の方に向けているのだろう。
「フランス留学の件ですが、断ろうと思います。私は日本がいいです」
私がそういうと、中垣先輩はチラッとだけ視線を投げる。そして、表情を変えずにまたパソコンのディスプレーに視線を戻した。
「分かった。所長には俺から言っておく」
「はい。すみません」
「予想してた。俺がフランスに行くことなると思うから坂上はここで、今の研究を完成させてしろ」」
「中垣先輩」
「ん。なんだ?」
中垣先輩はパソコンから目を上げずに短い返事をする。聞いているのだろうけど、全く私の方に意識を移してない。単に声を出しただけ。でも、この返事をする時は研究に必死になっているということだった。私の向ける視線に気付いているはずなのに、それどころではないのだろう。
「また後で言います」
「今、言え。研究の邪魔になる」
中垣先輩らしい簡潔な言葉が私の耳に届く。研究の片手間に聞いてくれるみたいだった。相変わらず手だけは止まらずに耳だけを少しだけ私の方に向けているのだろう。
「フランス留学の件ですが、断ろうと思います。私は日本がいいです」
私がそういうと、中垣先輩はチラッとだけ視線を投げる。そして、表情を変えずにまたパソコンのディスプレーに視線を戻した。
「分かった。所長には俺から言っておく」
「はい。すみません」
「予想してた。俺がフランスに行くことなると思うから坂上はここで、今の研究を完成させてしろ」」