あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「シャワーも浴びてきたから後は寝るだけだよ。…。あ、でも、今日は寝る前に美羽ちゃんを抱くから。」

「え?」


「昨日言ったでしょ。覚悟してって。」


 小林さんはリビングのソファに座ると驚いたまま立ち尽くしている私を優しく見つめた。そして自分の持ってきた袋の中から取り出したのは、あの初めてのデートの時に買った自己主張の強い箱だった。それが何かと分かるとカッと顔が熱くなって仕方ない。


「期待していいよ。俺、頑張るから」


 頑張るって何をと聞きたかったけど、ある程度想像出来てしまったので聞く必要はなかった。


「え。あの今からですか?」


「うん。そうだよ。我慢出来そうもないし。それに明日は仕事だし」


 小林さんが私の部屋に来て、まだ時間は15分ほど。リビングの電気を消し、抱き上げられ寝室に運ばれる。


「本気ですか?」

「うん」

 背中に布団の感触を感じながら、上からは小林さんの身体で押さえ込まれた。私の言葉は小林さんの唇で塞がれていく。いつもは優しい小林さんなのに今日はいつもよりも情熱的に私を求めてくる。首筋に小林さんの唇の熱さを感じた。


「大事過ぎて困る」
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