あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「どうせ、俺は研究室に籠っているから使い道もない。コンビニ弁当以外でたまに外で食事をするんだから値段はどうでもいい。思う存分食え。とりあえずコースは頼んでいる。足りなかったら追加しろ。一応、坂上の壮行会だから」
思う存分というけど…。遠慮というか…値段に恐れ戦いてしまう。美食家の高見主任と折戸さんの時よりも緊張してしまう私がいて、どうしたらいいのかと悩んだ
でも、それは一瞬。話はすぐに仕事に傾いた。どこにいても中垣先輩は中垣先輩で頭の中の殆どは研究で占められている。目の前のレンコンの真薯は淡いとろみのあるダシが掛かっていてとっても美味しい。でも、その美味しさよりも研究結果が先輩にとっては重要なことなのだろう。
「で、あの数値はもう少し高いはずなのになんで低いと思う?俺の仮定では後10パーセントは向上するはずなのに…。」
私の壮行会と言う名の食事会は静かで、内容は研究室で話している内容と代わり映えがしない。それが先輩らしいと思いながらも箸を動かす。そのどれもが美味しい。話は最後まで研究のことばかりだったけど…。とっても安心できる時間を過ごすことが出来たと思う。
「ごちそうさまでした」
「ああ、それはよかった。坂上がフランスから帰ってきたらまた奢ってやるよ」
そうボソッと呟くと店を出た。時間は午後の仕事が始まるギリギリの時間になっていた。それでも中垣先輩は急ぐ気配はない。
「もうすぐ時間ですよ」
「ああ、でも、あれだけ残業しているんだ。別にいいだろ」
思う存分というけど…。遠慮というか…値段に恐れ戦いてしまう。美食家の高見主任と折戸さんの時よりも緊張してしまう私がいて、どうしたらいいのかと悩んだ
でも、それは一瞬。話はすぐに仕事に傾いた。どこにいても中垣先輩は中垣先輩で頭の中の殆どは研究で占められている。目の前のレンコンの真薯は淡いとろみのあるダシが掛かっていてとっても美味しい。でも、その美味しさよりも研究結果が先輩にとっては重要なことなのだろう。
「で、あの数値はもう少し高いはずなのになんで低いと思う?俺の仮定では後10パーセントは向上するはずなのに…。」
私の壮行会と言う名の食事会は静かで、内容は研究室で話している内容と代わり映えがしない。それが先輩らしいと思いながらも箸を動かす。そのどれもが美味しい。話は最後まで研究のことばかりだったけど…。とっても安心できる時間を過ごすことが出来たと思う。
「ごちそうさまでした」
「ああ、それはよかった。坂上がフランスから帰ってきたらまた奢ってやるよ」
そうボソッと呟くと店を出た。時間は午後の仕事が始まるギリギリの時間になっていた。それでも中垣先輩は急ぐ気配はない。
「もうすぐ時間ですよ」
「ああ、でも、あれだけ残業しているんだ。別にいいだろ」