あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
研究誌に没頭していたのにも関わらず、鍵が差し込まれる音がすると、私の意識は玄関に向かう。私の心が先に小林さんの元に急ぐ。そして、私の身体も自然に…。自分でも意識をせずに動いていた。
玄関のドアが開くと同時に私は玄関にいた。
玄関に入ってきた小林さんは誰も居ないと思っていたのだろう。起きていた私に驚いたのか、一瞬目を見開いたけど、眩そうに眼を細め、私に笑い掛ける。そして、逞しい腕をそっと私の方に伸ばすとキュッと抱き寄せたのだった。
「ただいま。美羽ちゃん。凄く疲れたから充電させて」
時間は日にちが変わってかなりの時間が経っていた。時間は午前三時。どちらかというと朝の方が近いと思う。もう少ししたら、朝の光に薄っすらと包まれるだろう。仕事がいつも以上にハードだったのだろうと容易に想像できる。疲れてはいるだろうに顔にはいつもの綺麗な笑みがあった。
「おかえりなさい。お仕事お疲れ様でした」
「うん。疲れた。でも、美羽ちゃんを独り占め出来ると思うと頑張れた。明日…と言っても今日だけど、今日から美羽ちゃんがフランスに行くまでは俺も有休を取った」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。でも、今日は本当に疲れた。でも、自分に満足している。好きだよ。美羽」
いきなりの先制パンチのような小林さんの甘い言葉にドキッとしてしまう。
「お仕事お疲れ様でした」
顔が真っ赤に染まるのを感じる私は小林さんを見つめていた。
玄関のドアが開くと同時に私は玄関にいた。
玄関に入ってきた小林さんは誰も居ないと思っていたのだろう。起きていた私に驚いたのか、一瞬目を見開いたけど、眩そうに眼を細め、私に笑い掛ける。そして、逞しい腕をそっと私の方に伸ばすとキュッと抱き寄せたのだった。
「ただいま。美羽ちゃん。凄く疲れたから充電させて」
時間は日にちが変わってかなりの時間が経っていた。時間は午前三時。どちらかというと朝の方が近いと思う。もう少ししたら、朝の光に薄っすらと包まれるだろう。仕事がいつも以上にハードだったのだろうと容易に想像できる。疲れてはいるだろうに顔にはいつもの綺麗な笑みがあった。
「おかえりなさい。お仕事お疲れ様でした」
「うん。疲れた。でも、美羽ちゃんを独り占め出来ると思うと頑張れた。明日…と言っても今日だけど、今日から美羽ちゃんがフランスに行くまでは俺も有休を取った」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫。でも、今日は本当に疲れた。でも、自分に満足している。好きだよ。美羽」
いきなりの先制パンチのような小林さんの甘い言葉にドキッとしてしまう。
「お仕事お疲れ様でした」
顔が真っ赤に染まるのを感じる私は小林さんを見つめていた。