あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「いや。俺も帰る」
この研究室に住んでいるというのも過言ではない先輩がこんな時間に帰るとは思いもしなかった。私が先輩と一緒に研究室を出るのは珍しい。そのくらい先輩はこの研究室で過ごす時間が殆どだ。
「用事ですか?」
「ああ。ちょっとな」
私が帰る準備を終わらせると、先輩はもう帰る準備も終わらせていて、研究室のドアのところにいる。携帯を見つめる先輩の横顔はとても真剣で、何か大事なメールなのかと思うほどだった。でも、中垣先輩は私が用意が終わったのを見ると、サッと携帯をポケットに無造作に入れたのだった。
「お待たせしました」
「ああ。帰るぞ」
先輩が鍵を閉めて、一緒に研究所の廊下を歩く。こんなのは私は東京本社から戻ってきて初めてのことだと思う。並んで歩く違和感に私は落ち着かなかった。そして、それは長い廊下を抜けても、玄関を出ても違和感を拭えない。
「俺はこっちだから」
「は、はい。お疲れ様でした」
「ああ、お疲れ」
そういうと、中垣先輩は駅と反対の方向に歩いて行く。中垣先輩は面倒くさがりなので、駅前の交通の便のいいマンションに住んでいるはず。でも、中垣先輩もたまには友達と飲みに行ったりもするのかもしれないと思った。
この研究室に住んでいるというのも過言ではない先輩がこんな時間に帰るとは思いもしなかった。私が先輩と一緒に研究室を出るのは珍しい。そのくらい先輩はこの研究室で過ごす時間が殆どだ。
「用事ですか?」
「ああ。ちょっとな」
私が帰る準備を終わらせると、先輩はもう帰る準備も終わらせていて、研究室のドアのところにいる。携帯を見つめる先輩の横顔はとても真剣で、何か大事なメールなのかと思うほどだった。でも、中垣先輩は私が用意が終わったのを見ると、サッと携帯をポケットに無造作に入れたのだった。
「お待たせしました」
「ああ。帰るぞ」
先輩が鍵を閉めて、一緒に研究所の廊下を歩く。こんなのは私は東京本社から戻ってきて初めてのことだと思う。並んで歩く違和感に私は落ち着かなかった。そして、それは長い廊下を抜けても、玄関を出ても違和感を拭えない。
「俺はこっちだから」
「は、はい。お疲れ様でした」
「ああ、お疲れ」
そういうと、中垣先輩は駅と反対の方向に歩いて行く。中垣先輩は面倒くさがりなので、駅前の交通の便のいいマンションに住んでいるはず。でも、中垣先輩もたまには友達と飲みに行ったりもするのかもしれないと思った。