あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
寝室はカーテンから差し込む眩い光の中にあった。
綺麗に境目を重ねられてなかったのか、右側のカーテンの端からの光りはそのままベッドの上まで線を引き、私と小林さんを包んでいた。私はというとあのまま小林さんの腕に包まれたまま寝てしまったらしい。というか、今もまだ、小林さんの腕の中に包まれている。
小林さんはまだ寝ていた。
心地よい温もりと寝息が私をホッとさせる。そして、胸の奥底から静かに沸き立つのは幸せだということ。ただ傍に居るだけでこんなにも幸せだということ。
『時間が止まればいいのに』
そんな出来もしないことを考える辺りが現実主義な私にしては気持ちが弱くなっている証拠だろう。きっと、出発までの数日がきっと私を持った弱くさせる。その弱さに身体いっぱいに包まれた時に…きっと私はフランスに出発しないといけないのだろう。
「今、何時?」
不意に頭の上から声がした。少しくぐもった声で呟くように言う小林さんはまだ半分寝ているようだった。考えてみれば、健康第一のような小林さんが夜中の三時に帰宅しているだから、眠気から醒める気配はない。少し身体を伸ばすと、テーブルの上に置かれた時計がうっすらと見える。
「多分…十一時を少し過ぎたくらいです」
私がそういうと小林さんは一気に目が覚めたのか、身体をガバッと起こして、ベッドの上に正座する。大きな身体が少しだけ小さく見えた。
「マジで寝坊とか…」
綺麗に境目を重ねられてなかったのか、右側のカーテンの端からの光りはそのままベッドの上まで線を引き、私と小林さんを包んでいた。私はというとあのまま小林さんの腕に包まれたまま寝てしまったらしい。というか、今もまだ、小林さんの腕の中に包まれている。
小林さんはまだ寝ていた。
心地よい温もりと寝息が私をホッとさせる。そして、胸の奥底から静かに沸き立つのは幸せだということ。ただ傍に居るだけでこんなにも幸せだということ。
『時間が止まればいいのに』
そんな出来もしないことを考える辺りが現実主義な私にしては気持ちが弱くなっている証拠だろう。きっと、出発までの数日がきっと私を持った弱くさせる。その弱さに身体いっぱいに包まれた時に…きっと私はフランスに出発しないといけないのだろう。
「今、何時?」
不意に頭の上から声がした。少しくぐもった声で呟くように言う小林さんはまだ半分寝ているようだった。考えてみれば、健康第一のような小林さんが夜中の三時に帰宅しているだから、眠気から醒める気配はない。少し身体を伸ばすと、テーブルの上に置かれた時計がうっすらと見える。
「多分…十一時を少し過ぎたくらいです」
私がそういうと小林さんは一気に目が覚めたのか、身体をガバッと起こして、ベッドの上に正座する。大きな身体が少しだけ小さく見えた。
「マジで寝坊とか…」