あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
いつものように一緒にベッドに入り、最期の夜は静かに優しく抱かれた。この疑似新婚生活の始まった頃のような激しさは無く、お互いを慈しみあうような時間だったと思う。何度もお互いの温もりを確かめ合うように過ごす時間はもう無いかもしれない。二年後に婚約という約束は効力を発するのかもわからない。でも、今は小林さんの熱に抱かれていたかった。
「おやすみなさい」
「うん。おやすみ」
小林さんの唇の熱さを感じてから私は目を閉じる。眠気は感じるのだけど寝れそうになかった。二年後の約束を信じてないわけじゃない。でも、時間というのは残酷なのを私は知っている。もしも、小林さんが他の人を好きになってもそれは責められない。それを私は受け入れるだけだと自分に言い聞かせた。
小林さんは眠ったのか、私を抱きしめる腕にさっきよりも重さを増したような気がする。規則的な息使いが聞こえ、私を抱き締める逞しい腕の力が緩んだ後にそっと身体を起こし、眠る小林さんを見つめた。
綺麗な顔にそっと掛かる髪をかき上げると、そっとその額に唇を落とした。
「待っていてくださいね」
これは私の今の一番の願いだった。
自分で決めて行くのに、待っていて欲しいというのは我儘だと思う。それでも待っていて欲しい。そんなこと思いながら私はもう一度小林さんの額に唇を落とす。
寝息は規則的だった。
私も寝ようかと思ったけど、寝れそうもなかった。このまま夜を起きたまま過ごすのも悪くない。思う存分、小林さんを見つめ、心の奥底まで小林さんの温もりと優しさを刻み込んでいく。
そっと、手を頬に添えると、私の手はギュッと小林さんに掴まれた。
「おやすみなさい」
「うん。おやすみ」
小林さんの唇の熱さを感じてから私は目を閉じる。眠気は感じるのだけど寝れそうになかった。二年後の約束を信じてないわけじゃない。でも、時間というのは残酷なのを私は知っている。もしも、小林さんが他の人を好きになってもそれは責められない。それを私は受け入れるだけだと自分に言い聞かせた。
小林さんは眠ったのか、私を抱きしめる腕にさっきよりも重さを増したような気がする。規則的な息使いが聞こえ、私を抱き締める逞しい腕の力が緩んだ後にそっと身体を起こし、眠る小林さんを見つめた。
綺麗な顔にそっと掛かる髪をかき上げると、そっとその額に唇を落とした。
「待っていてくださいね」
これは私の今の一番の願いだった。
自分で決めて行くのに、待っていて欲しいというのは我儘だと思う。それでも待っていて欲しい。そんなこと思いながら私はもう一度小林さんの額に唇を落とす。
寝息は規則的だった。
私も寝ようかと思ったけど、寝れそうもなかった。このまま夜を起きたまま過ごすのも悪くない。思う存分、小林さんを見つめ、心の奥底まで小林さんの温もりと優しさを刻み込んでいく。
そっと、手を頬に添えると、私の手はギュッと小林さんに掴まれた。