あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「美羽。月が綺麗だね。」
ドキドキする心を抑えてベランダのガラス越しの月を見ると本当に綺麗だった。満月ではないけど、ほど満月に近い少し欠けたくらいの月は穏やかで優しい光を部屋の中にいる私と小林さんを包む。カーテンを全開にして、月明かりに部屋の中は淡い光に包まれていた。
「本当に綺麗」
心に染み入るような綺麗な月を見ながら私は小林さんに抱かれ、手渡されたビールに口を付ける。琥珀色の液体は小さな泡を弾かせながら私の喉に流れていく。そして、たったちょっと数口飲んだだけなのに、私の身体を熱くしていく。アルコールの酔いは私の心も身体も全て緩めていくのを感じずにはいられなかった。
「何か話をして」
「何を話したらいい?美羽ちゃんの聞きたいことがあるなら、話すけど」
私は小林さんに聞きたいこと。それは色々ありすぎて…。アルコールで考えが纏まらない。フランスに行く日まで緊張して過ごしていた私は少しのアルコールにもすぐに酔ってしまう。
だから言ってみた。心に浮かんだその言葉を…。
「小林さんの全部を知りたいんです」
私がそういうと、小林さんはまたキュッと自分の腕に力を込める。そして、首筋にそっと唇を感じた。
「嬉しい」
「何がです?」
「美羽ちゃんが俺のことを知りたいと思ってくれること」
そう前置きと共に始まったのは小林さんの生い立ちからの話だった。生まれた場所から、生まれた時の体重、身長に始まり、幼稚園に小学校、中学校。
そして、高校。
甲子園…。大学。就職。
ドキドキする心を抑えてベランダのガラス越しの月を見ると本当に綺麗だった。満月ではないけど、ほど満月に近い少し欠けたくらいの月は穏やかで優しい光を部屋の中にいる私と小林さんを包む。カーテンを全開にして、月明かりに部屋の中は淡い光に包まれていた。
「本当に綺麗」
心に染み入るような綺麗な月を見ながら私は小林さんに抱かれ、手渡されたビールに口を付ける。琥珀色の液体は小さな泡を弾かせながら私の喉に流れていく。そして、たったちょっと数口飲んだだけなのに、私の身体を熱くしていく。アルコールの酔いは私の心も身体も全て緩めていくのを感じずにはいられなかった。
「何か話をして」
「何を話したらいい?美羽ちゃんの聞きたいことがあるなら、話すけど」
私は小林さんに聞きたいこと。それは色々ありすぎて…。アルコールで考えが纏まらない。フランスに行く日まで緊張して過ごしていた私は少しのアルコールにもすぐに酔ってしまう。
だから言ってみた。心に浮かんだその言葉を…。
「小林さんの全部を知りたいんです」
私がそういうと、小林さんはまたキュッと自分の腕に力を込める。そして、首筋にそっと唇を感じた。
「嬉しい」
「何がです?」
「美羽ちゃんが俺のことを知りたいと思ってくれること」
そう前置きと共に始まったのは小林さんの生い立ちからの話だった。生まれた場所から、生まれた時の体重、身長に始まり、幼稚園に小学校、中学校。
そして、高校。
甲子園…。大学。就職。