あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
日本で見送ってからしばらくの時間が過ぎている。フランスに来たのだから、近いうちに折戸さんと再会することは想像していた。でも、まさか空港で、それも息を切らせた状態の折戸さんに再会するとは思わなかった。
「大丈夫ですか?」
「ああ。久しぶりに走った」
折戸さんが次第に息を整えて、それから本来の自分を取り戻していき、額にまだ汗を滲ませているけど、言葉は出るみたいだった。
「美羽ちゃんを迎えに来るはずのキャルが美羽ちゃんの写真を部屋に忘れたから、俺が連絡して来た。で、美羽ちゃんの顔はどんな顔かを聞いてきた」
キャルさんという人が私を迎えに来るようになっていて、写真を忘れたから折戸さんに連絡したのはわかったけど、その肝心なキャルさんの姿は見えない。空港には来ているのだろうか?
「あ、キャルは美羽ちゃんと同じ研究所で働く子だよ。30分くらい前にいきなり俺の携帯に電話してきて、美羽ちゃんの写真を忘れて空港に来たっていうんだ。封筒に入れたまま見てないらしくて。美羽ちゃんの乗っていた飛行機は直行便だから、日本人がいっぱいで分からないって。どんな子なのって聞かれて、とりあえずは説明したけど、分からなかった困ると思って必死で車を飛ばしてきた。駐車場からここまで走ったんだ。久しぶりに必死に走ったよ」
「あら、翔。何で来たの?」
「大丈夫ですか?」
「ああ。久しぶりに走った」
折戸さんが次第に息を整えて、それから本来の自分を取り戻していき、額にまだ汗を滲ませているけど、言葉は出るみたいだった。
「美羽ちゃんを迎えに来るはずのキャルが美羽ちゃんの写真を部屋に忘れたから、俺が連絡して来た。で、美羽ちゃんの顔はどんな顔かを聞いてきた」
キャルさんという人が私を迎えに来るようになっていて、写真を忘れたから折戸さんに連絡したのはわかったけど、その肝心なキャルさんの姿は見えない。空港には来ているのだろうか?
「あ、キャルは美羽ちゃんと同じ研究所で働く子だよ。30分くらい前にいきなり俺の携帯に電話してきて、美羽ちゃんの写真を忘れて空港に来たっていうんだ。封筒に入れたまま見てないらしくて。美羽ちゃんの乗っていた飛行機は直行便だから、日本人がいっぱいで分からないって。どんな子なのって聞かれて、とりあえずは説明したけど、分からなかった困ると思って必死で車を飛ばしてきた。駐車場からここまで走ったんだ。久しぶりに必死に走ったよ」
「あら、翔。何で来たの?」