あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
フランス研究所に赴任したら、フランス語でコミュニケーションを取らないといけないと思っていたのに、キャルさんが日本語を話せるというのはとっても嬉しい。それも隣の席だとなると、研究もしやすいだろう。普段はフランス語で話すとしても、分からない言葉はキャルさんに教えてもらえる。そう思うとまた安心する私がいた。
「キャルさんがいてくれるとホッとします。研究所でフランス語だけだったらどうしようかと思ってました。研究を周りと一緒にしていく上で言葉は重要で…私のフランス語はどこまで通じるかも分からないし」
「私は研究所ではフランス語で話すけど、普段は日本語とフランス語が入り混じっているの。特に翔がフランスに来てからは日本語を話すことが増えたかも。翔はとっても話やすいでしょ。翔はいい男だけど、物足りないのよ。男ならもっと根性を出すべきだと思わない?」
「物足りないって酷くないか?」
運転している折戸さんが小さな声で呟くと、その声にキャルさんがすぐに反応した。
「いい人過ぎるってこと。男ならもっと、根性を出して、奪い取るような情熱さも大事よ」
「奪い取るねぇ」
「そうよ。恋は激しく燃え上がらないと」
そう言ってクスクス笑うキャルさんは楽しそう。折戸さんとも仲がいいみたいだった。車の中で話す二人の会話でお互いが親しいのが分かる。でも、キャルさんの言葉にそうだとは言えずに曖昧な微笑みを浮かべると、助け舟を出してくれたのは折戸さんだった。
「キャルさんがいてくれるとホッとします。研究所でフランス語だけだったらどうしようかと思ってました。研究を周りと一緒にしていく上で言葉は重要で…私のフランス語はどこまで通じるかも分からないし」
「私は研究所ではフランス語で話すけど、普段は日本語とフランス語が入り混じっているの。特に翔がフランスに来てからは日本語を話すことが増えたかも。翔はとっても話やすいでしょ。翔はいい男だけど、物足りないのよ。男ならもっと根性を出すべきだと思わない?」
「物足りないって酷くないか?」
運転している折戸さんが小さな声で呟くと、その声にキャルさんがすぐに反応した。
「いい人過ぎるってこと。男ならもっと、根性を出して、奪い取るような情熱さも大事よ」
「奪い取るねぇ」
「そうよ。恋は激しく燃え上がらないと」
そう言ってクスクス笑うキャルさんは楽しそう。折戸さんとも仲がいいみたいだった。車の中で話す二人の会話でお互いが親しいのが分かる。でも、キャルさんの言葉にそうだとは言えずに曖昧な微笑みを浮かべると、助け舟を出してくれたのは折戸さんだった。