あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
日本企業で働く社員が多く住んでいるところと聞いていたからそれなりに綺麗な場所だと想像していた。でも、これは綺麗で可愛い。
「可愛い」
そんな呟きに横に立っている折戸さんの優しい声が頭の上から響いてくる。いつも優しいし、甘えてはいけないと自分に言い聞かせてきたのに、ズブズブに甘やかされそうな声は前から変わらない。
「美羽ちゃんの住むアパルトマンはここ。結構、綺麗な方だと思うけどね。で、俺の住んでいるのはあそこ」
折戸さんは少し先にあるアパルトマンを指差した。似たような建物が続く街並みの一角に折戸さんは住んでいるらしい。そして、私が住むはずのアパルトマンの目と鼻の先でもあった。本当に徒歩圏内でこれなら本当に通勤も一緒になりそうだった。
「近いですね」
「そうだよ。だから、困ったことがなくてもいいから遊びにおいで。美味しい料理でもご馳走するよ」
遊びに行くって…。そんなことは出来ないけど、折戸さんがそう言ってくれている理由も分かるから私は素直に頷いた。日本から来た私が寂しい思いをしないでいいようにとの気持ちからに他ならない。本当に優しくて頼ってしまいそうになる。
「ありがとうございます」
車から降ろされたスーツケースに手を伸ばそうとすると、サッとスーツケースは私の手が届く前に折戸さんによって軽々と抱えられ、アパルトマンの中に入っていく。
「自分で持てます」
「俺が持ちたいの。さ、キャル。鍵を開けて」
キャルさんはクスクス笑いながら、折戸さんの先に入っていく。そして、一番奥から二番目の部屋の鍵を開けたのだった。
「美羽の部屋はここよ。鍵はこれ。」
「可愛い」
そんな呟きに横に立っている折戸さんの優しい声が頭の上から響いてくる。いつも優しいし、甘えてはいけないと自分に言い聞かせてきたのに、ズブズブに甘やかされそうな声は前から変わらない。
「美羽ちゃんの住むアパルトマンはここ。結構、綺麗な方だと思うけどね。で、俺の住んでいるのはあそこ」
折戸さんは少し先にあるアパルトマンを指差した。似たような建物が続く街並みの一角に折戸さんは住んでいるらしい。そして、私が住むはずのアパルトマンの目と鼻の先でもあった。本当に徒歩圏内でこれなら本当に通勤も一緒になりそうだった。
「近いですね」
「そうだよ。だから、困ったことがなくてもいいから遊びにおいで。美味しい料理でもご馳走するよ」
遊びに行くって…。そんなことは出来ないけど、折戸さんがそう言ってくれている理由も分かるから私は素直に頷いた。日本から来た私が寂しい思いをしないでいいようにとの気持ちからに他ならない。本当に優しくて頼ってしまいそうになる。
「ありがとうございます」
車から降ろされたスーツケースに手を伸ばそうとすると、サッとスーツケースは私の手が届く前に折戸さんによって軽々と抱えられ、アパルトマンの中に入っていく。
「自分で持てます」
「俺が持ちたいの。さ、キャル。鍵を開けて」
キャルさんはクスクス笑いながら、折戸さんの先に入っていく。そして、一番奥から二番目の部屋の鍵を開けたのだった。
「美羽の部屋はここよ。鍵はこれ。」