あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「これから美羽のする研究の資料よ。私も美羽がパリにくると聞いて、美羽のしていた研究のレポートは見たの。正直、私も凄いと思った。だから、一緒よ」
「でも、あれは一緒に研究している人が凄くて…」
「研究は一人でするものではないわ。いくら、その人が凄くても、美羽もそのチームにいたなら一緒よ。私からすると凄いと思うから。私のチームの研究も一緒。私が一人でしたわけではないから」
さらっとそんなことをいうキャルさんを私が視線を向けるとワインを片手にチーズを摘まんでいた。
「美羽ちゃんは美羽ちゃんのままでいいと思うよ。俺は研究のことは分からないけど、美羽ちゃんの研究に対する思いは知っているよ。何の仕事でもそうだけど、頑張ればいいんじゃないかな」
「あら、本当に翔は美羽には優しいのね」
「普通だと思うけど」
「普通にしては女の子は勘違いするレベルだと思うわ。まあ、美羽は本当に可愛いから仕方ないと思うけど」
綺麗と言う言葉が似合うキャルさんからそんな風に言われると私は縮こまるしかなかった。ワインのネタに私はされている。キャルさんの遠慮ない質問を折戸さんは躱していく。これが私なら、思いっきりキャルさんの手業に嵌り、全てを暴露させられるだろう。研究者としての探究心はこういう場所にも発揮されるのかもしれない。
でも、キャルさんは私には何も聞いてこなかった。答えに詰まるようなことは一切なく、私は二人の会話を聞きながらワインを飲んでいた。時折、折戸さんは困ったような表情を私に向けるけど、それでも、交わし方は華麗だった。
「そろそろ。遅くなったし、部屋に帰るよ」
「でも、あれは一緒に研究している人が凄くて…」
「研究は一人でするものではないわ。いくら、その人が凄くても、美羽もそのチームにいたなら一緒よ。私からすると凄いと思うから。私のチームの研究も一緒。私が一人でしたわけではないから」
さらっとそんなことをいうキャルさんを私が視線を向けるとワインを片手にチーズを摘まんでいた。
「美羽ちゃんは美羽ちゃんのままでいいと思うよ。俺は研究のことは分からないけど、美羽ちゃんの研究に対する思いは知っているよ。何の仕事でもそうだけど、頑張ればいいんじゃないかな」
「あら、本当に翔は美羽には優しいのね」
「普通だと思うけど」
「普通にしては女の子は勘違いするレベルだと思うわ。まあ、美羽は本当に可愛いから仕方ないと思うけど」
綺麗と言う言葉が似合うキャルさんからそんな風に言われると私は縮こまるしかなかった。ワインのネタに私はされている。キャルさんの遠慮ない質問を折戸さんは躱していく。これが私なら、思いっきりキャルさんの手業に嵌り、全てを暴露させられるだろう。研究者としての探究心はこういう場所にも発揮されるのかもしれない。
でも、キャルさんは私には何も聞いてこなかった。答えに詰まるようなことは一切なく、私は二人の会話を聞きながらワインを飲んでいた。時折、折戸さんは困ったような表情を私に向けるけど、それでも、交わし方は華麗だった。
「そろそろ。遅くなったし、部屋に帰るよ」