あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
仕事のためにフランスに来たのは自分でも納得しているし、頑張るつもりでもいる。でも、見知らぬ土地でどんな人と一緒に仕事をするのかを心配していた。フランスの空港でも私は不安だった。でも、そんな不安を分かってくれているのか折戸さんは東京で一緒に仕事をしていた時と変わらないように接してくれている。
小林さんとのことがあるから…私は折戸さんからのプロポーズを断っている。本当なら頼ってはいけない人なのに、私にそんな思いを抱かせないように接してくれる折戸さんに感謝した。
頼ってはいけないけど、不安でしょうがない部分もある。
キャルさんの部屋を片づけてから部屋を出ると、目の前には綺麗な月の光が照らしていた。見惚れるほどの美しさを誇る月の光はアルコールでフワフワする私の心を簡単に捉えて視線を放してくれない。
「美羽ちゃん大丈夫?フランスの人は水を飲むようにワインを飲むから、キャルのスピードについていって飲むと足元がヤバくなるよ。俺もさすがにあれには敵わない」
確かにキャルさんは折戸さんの飲む量を遥かに凌駕していた。まるで水を飲むかのように飲みながら食事をする。床に転がったワインの瓶も半分くらいはキャルさんの細い身体の中に吸い込まれていた。
「大丈夫です。ちょっとフワフワしてますが、部屋もすぐ隣だし。折戸さんは大丈夫?」
「大丈夫。俺に部屋はここから徒歩だよ。さっき、買い物に行った時に車は置いてきたから」
「そうですか…。」
小林さんとのことがあるから…私は折戸さんからのプロポーズを断っている。本当なら頼ってはいけない人なのに、私にそんな思いを抱かせないように接してくれる折戸さんに感謝した。
頼ってはいけないけど、不安でしょうがない部分もある。
キャルさんの部屋を片づけてから部屋を出ると、目の前には綺麗な月の光が照らしていた。見惚れるほどの美しさを誇る月の光はアルコールでフワフワする私の心を簡単に捉えて視線を放してくれない。
「美羽ちゃん大丈夫?フランスの人は水を飲むようにワインを飲むから、キャルのスピードについていって飲むと足元がヤバくなるよ。俺もさすがにあれには敵わない」
確かにキャルさんは折戸さんの飲む量を遥かに凌駕していた。まるで水を飲むかのように飲みながら食事をする。床に転がったワインの瓶も半分くらいはキャルさんの細い身体の中に吸い込まれていた。
「大丈夫です。ちょっとフワフワしてますが、部屋もすぐ隣だし。折戸さんは大丈夫?」
「大丈夫。俺に部屋はここから徒歩だよ。さっき、買い物に行った時に車は置いてきたから」
「そうですか…。」