あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
「でも、来週から美羽ちゃんの部屋の隣に引っ越してくる。俺の住んでいるアパルトマンのオーナーの意向で引っ越さないといけないんだ。まあ、このアパルトマンに同じ会社の人間を集めるのが会社的にも管理しやすいんだろうな」
徒歩圏内と思っていた折戸さんの部屋が来週からは隣になる。吃驚して見上げると、折戸さんはニッコリと微笑みを浮かべ…。
「これから二年よろしくね。蒼空には俺の部屋が隣だって言うの?」
折戸さんは私を見ずに空に浮かぶ月を見ながら掠れた声が私の耳を震わせる。色香を感じるのは私だけではないだろう。ワインのアルコールは折戸さんの優しさに少しの色香を加え、何とも言い難い雰囲気を漂わせた。優しい声に引き寄せられそうになる。
「言います」
「蒼空が心配するんじゃないの?」
小林さんが心配する理由はないと思う。折戸さんが傍にいてくれることがむしろ安心に繋がるのだと思うけど、そうではないのだろうか?ワインで酔った頭は正常に作動してくれそうもない。
「何がですか?折戸さんが隣の部屋だと知ったら小林さんは安心すると思いますけど」
「俺が美羽ちゃんを口説くんじゃないかって。こんな風にワインで酔った美羽ちゃんに付けこむかもよ」
「口説くですか?」
私の答えが面白かったのか、折戸さんはクスクス笑いだした。そんなに笑うほどのおかしなことを言ったつもりはない。でも、折戸さんは穏やかな顔に綺麗な微笑みを浮かべていた。そして、ニッコリと無邪気に微笑んだ。
「蒼空は知っている」
「え?」
「来週から俺の部屋が美羽ちゃんの隣ってこと。」
「はあ?」
徒歩圏内と思っていた折戸さんの部屋が来週からは隣になる。吃驚して見上げると、折戸さんはニッコリと微笑みを浮かべ…。
「これから二年よろしくね。蒼空には俺の部屋が隣だって言うの?」
折戸さんは私を見ずに空に浮かぶ月を見ながら掠れた声が私の耳を震わせる。色香を感じるのは私だけではないだろう。ワインのアルコールは折戸さんの優しさに少しの色香を加え、何とも言い難い雰囲気を漂わせた。優しい声に引き寄せられそうになる。
「言います」
「蒼空が心配するんじゃないの?」
小林さんが心配する理由はないと思う。折戸さんが傍にいてくれることがむしろ安心に繋がるのだと思うけど、そうではないのだろうか?ワインで酔った頭は正常に作動してくれそうもない。
「何がですか?折戸さんが隣の部屋だと知ったら小林さんは安心すると思いますけど」
「俺が美羽ちゃんを口説くんじゃないかって。こんな風にワインで酔った美羽ちゃんに付けこむかもよ」
「口説くですか?」
私の答えが面白かったのか、折戸さんはクスクス笑いだした。そんなに笑うほどのおかしなことを言ったつもりはない。でも、折戸さんは穏やかな顔に綺麗な微笑みを浮かべていた。そして、ニッコリと無邪気に微笑んだ。
「蒼空は知っている」
「え?」
「来週から俺の部屋が美羽ちゃんの隣ってこと。」
「はあ?」