あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
ベッドの座り、窓の方を見ると綺麗なブルーのカーテンが掛けられており、その横に机も備わっている。私の荷物は明日の夜くらいには搬入されるだろうから、それまでは空っぽのこの部屋で過ごすことになる。日本から届くのは殆どが研究に使う資料で、生活用品はフランスで揃えるつもりだった。
服も靴もバッグも、さほどの拘りのない私の荷物は本当に少ない。整理をするのもすぐに終わるだろう。でも、日本からのフライトは十二時間で、殆ど寝ていたけど、やっぱり身体は疲れている。それにワインを飲んでしまったから、一人になると、何もしたくなくなってしまった。
これから住む部屋の中を見回してみると、インテリア雑誌に出てきそうなシャビーな感じで、日本のマンションとかに比べると、木がたくさん使われている。塗られた壁に陰影が優しいと思った。フランスでは普通の部屋なのかもしれないけど、日本のワンルームマンションとは全く違う。
日本の自分の部屋とは違う。小林さんの部屋とも違う。全く見知らぬ空間だった。本当にフランスに来てしまったのだと。分かっていることなのに実際に一人になると色々なことを考えてしまう私がいて、一人になるから不安が募ってくるのを抑えられなかった。
時計の針は夜中の二時を差していて、明日は生活できるように買い物に行かないといけないから、そのためにはもう寝ないといけない。頭ではそう思うのに、一人になるとこんなにも不安で……寂しかった。
小林さんの声を聞きたい。優しい笑顔を見たい。そっと抱きしめて欲しい。そう思う甘えた気持ちを私は自分の胸の奥に片付ける。一度、溢れそうになった思いを抑えるのは難しかった。
「蒼空さん…」
私は携帯を握り締めていた。
服も靴もバッグも、さほどの拘りのない私の荷物は本当に少ない。整理をするのもすぐに終わるだろう。でも、日本からのフライトは十二時間で、殆ど寝ていたけど、やっぱり身体は疲れている。それにワインを飲んでしまったから、一人になると、何もしたくなくなってしまった。
これから住む部屋の中を見回してみると、インテリア雑誌に出てきそうなシャビーな感じで、日本のマンションとかに比べると、木がたくさん使われている。塗られた壁に陰影が優しいと思った。フランスでは普通の部屋なのかもしれないけど、日本のワンルームマンションとは全く違う。
日本の自分の部屋とは違う。小林さんの部屋とも違う。全く見知らぬ空間だった。本当にフランスに来てしまったのだと。分かっていることなのに実際に一人になると色々なことを考えてしまう私がいて、一人になるから不安が募ってくるのを抑えられなかった。
時計の針は夜中の二時を差していて、明日は生活できるように買い物に行かないといけないから、そのためにはもう寝ないといけない。頭ではそう思うのに、一人になるとこんなにも不安で……寂しかった。
小林さんの声を聞きたい。優しい笑顔を見たい。そっと抱きしめて欲しい。そう思う甘えた気持ちを私は自分の胸の奥に片付ける。一度、溢れそうになった思いを抑えるのは難しかった。
「蒼空さん…」
私は携帯を握り締めていた。