あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
サラッと指を動かせば、小林さんの声が聞けるかもしれない。『小林蒼空』そう書かれた画面を見るだけで、会いたくて仕方なくなる。昨日までの優しくて楽しかった時間が急に思い出され、こんなに幸せでいいの?と自分に繰り返し問い続けたながら過ごした時間は夢だったのではないかとさえ思われた。
指を動かしたい。
そんな誘惑に自分の心を押し止める。今、小林さんの声を聞くと私は絶対に会いたくなるし、日本に帰りたくなる。そんな自分が分かっていた。それに今の時間なら小林さんは仕事に行く準備をしている時間だろう。私が居なくなっても変わらず小林さんの日常は流れていく。
床に置いてあるスーツケースの一番奥に入れている袋を取り出すと、私はこの中から出来るだけ丁寧に小さな箱を取り出した。この箱には小林さんから貰った指輪が入っている。無くしても困るし、大事なものだからだと、スーツケースの奥に入れていたものだった。ゆっくりと箱を空けると、部屋の淡い光の中でキラキラと光を反射させるダイヤモンドがあって、私はそれを自分の薬指に付けた。
「会いたい…」
そんな呟きと共に涙が零れてきた。綺麗に輝き過ぎる指輪は楽しかった時間を鮮明に思い出させ、胸の奥をキュッと握られるような痛みを覚えさせた。フランスでの初めての夜、ワインも入って、身体の疲れもあって、遅い時間までキャルさんと折戸さんと一緒に楽しんでいたのに、一人になるとこんなにも寂しさに包まれた。
一日目から泣いていてどうするの?って自分に言い聞かせてみても、涙を止めることは出来ずにいた。思い出が映画でも見ているかのように流れてきて、自分がどんなに小林さんに会いたいと思っているのかが分かる。そっと触れた指先に感じる温もりを感じたかった。
指を動かしたい。
そんな誘惑に自分の心を押し止める。今、小林さんの声を聞くと私は絶対に会いたくなるし、日本に帰りたくなる。そんな自分が分かっていた。それに今の時間なら小林さんは仕事に行く準備をしている時間だろう。私が居なくなっても変わらず小林さんの日常は流れていく。
床に置いてあるスーツケースの一番奥に入れている袋を取り出すと、私はこの中から出来るだけ丁寧に小さな箱を取り出した。この箱には小林さんから貰った指輪が入っている。無くしても困るし、大事なものだからだと、スーツケースの奥に入れていたものだった。ゆっくりと箱を空けると、部屋の淡い光の中でキラキラと光を反射させるダイヤモンドがあって、私はそれを自分の薬指に付けた。
「会いたい…」
そんな呟きと共に涙が零れてきた。綺麗に輝き過ぎる指輪は楽しかった時間を鮮明に思い出させ、胸の奥をキュッと握られるような痛みを覚えさせた。フランスでの初めての夜、ワインも入って、身体の疲れもあって、遅い時間までキャルさんと折戸さんと一緒に楽しんでいたのに、一人になるとこんなにも寂しさに包まれた。
一日目から泣いていてどうするの?って自分に言い聞かせてみても、涙を止めることは出来ずにいた。思い出が映画でも見ているかのように流れてきて、自分がどんなに小林さんに会いたいと思っているのかが分かる。そっと触れた指先に感じる温もりを感じたかった。