あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
『…はい。』
やっとの思いでそれだけをいうと、また言葉に詰まってしまう。話したいことはたくさんあるのに、言葉にならずに頭の中をクルクルする。声を聞きたいと思う私の気持ちを見透かしたような電話に胸が苦しくなる。離れて時間が経ってないのに、私はこんなにも小林さんを恋しく思っていた。
ワインが入っているのも作用しているからだと言い訳している私がいる。
『嬉しい』
それだけじゃなくて、もっともっと小林さんに言いたいことはたくさんあるのに、それ以上は言葉が出ない。キュッと唇と噛むと、また静かに小林さんの声が響いた。
『夜なのにまだ起きてたんだね。俺も美羽ちゃんの声が聞けて嬉しい』
離れているのに、小林さんがとっても優しくて、それでいてドキドキしてしまうような私の好きな表情をしているような気がする。その表情を思いだし、目をキュッと閉じると目蓋の裏に鮮やかに小林さんの微笑みが浮かんでくる。
『はい。今から寝るところでした。メールだけでもと思ったのに、声が聞けて嬉しい』
そんな私の言葉に、一瞬、電話の向こうで気配が途切れた気がした。少しの間をおいて、小さく息を吐いたのが聞こえた。
『俺も美羽ちゃんの声が聞きたかったから本当に嬉しい。分かっていても昨日の夜は美羽ちゃんのことばかり考えてた。どうしたら、俺はいいんだろうって』
『そのままでいいと思います』
『そんなわけにはいかないよ』
変わらない今のままの小林さんが好き。この今からの二年という時間を離れて過ごすことになるとは思うけど、思いは変わらない自信はある。
やっとの思いでそれだけをいうと、また言葉に詰まってしまう。話したいことはたくさんあるのに、言葉にならずに頭の中をクルクルする。声を聞きたいと思う私の気持ちを見透かしたような電話に胸が苦しくなる。離れて時間が経ってないのに、私はこんなにも小林さんを恋しく思っていた。
ワインが入っているのも作用しているからだと言い訳している私がいる。
『嬉しい』
それだけじゃなくて、もっともっと小林さんに言いたいことはたくさんあるのに、それ以上は言葉が出ない。キュッと唇と噛むと、また静かに小林さんの声が響いた。
『夜なのにまだ起きてたんだね。俺も美羽ちゃんの声が聞けて嬉しい』
離れているのに、小林さんがとっても優しくて、それでいてドキドキしてしまうような私の好きな表情をしているような気がする。その表情を思いだし、目をキュッと閉じると目蓋の裏に鮮やかに小林さんの微笑みが浮かんでくる。
『はい。今から寝るところでした。メールだけでもと思ったのに、声が聞けて嬉しい』
そんな私の言葉に、一瞬、電話の向こうで気配が途切れた気がした。少しの間をおいて、小さく息を吐いたのが聞こえた。
『俺も美羽ちゃんの声が聞きたかったから本当に嬉しい。分かっていても昨日の夜は美羽ちゃんのことばかり考えてた。どうしたら、俺はいいんだろうって』
『そのままでいいと思います』
『そんなわけにはいかないよ』
変わらない今のままの小林さんが好き。この今からの二年という時間を離れて過ごすことになるとは思うけど、思いは変わらない自信はある。