あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
明日から仕事が始まる。
キャルさんがいるとはいえ、緊張の一日になるのは分かってる。元々、人と関わるのが苦手な私なのだから、その環境に慣れるもの時間が掛かるだろう。でも、日本でもフランスでもすることは一緒。研究という仕事はどこに行っても変わらない。
研究対象は違うだろう。それでも、私がするのは好きな研究の仕事なのだ。この部屋が殺風景に感じるのも、甘えたことを考える時間もない。研究に没頭するために私はここに来ている。時計を見ると、夕方の六時。まだ、時間があるから、コーヒーでも飲んでから片づけを始めようと思った。
キッチンに行って、コーヒーをと思って…ハッとした。
フランスには日本の時に使っていたコーヒーメーカーはない。電圧の違いもあるだろうからと、こっちで準備するために日本からの荷物にも入っていないし、今日の買い物の時にもすっかりと思い出すこともなかった。毎日コーヒーを飲んでいた私には結構厳しい。でも、今更仕方ない。
折戸さんが買い物の時に準備してくれているコーヒー豆はあるけど、ドリップする道具がない。私は自分の手帳を開くと、そこにコーヒーメーカーとフィルターと書いたのだった。このページにはこれから生活する度に必要だと感じたものを書いていく。そして、ここに書くことが無くなった頃にフランスでの生活は慣れてきているだろう。早くそうなれればいいと思うけど、それまでの道のりは長そうだと思った。
キャルさんがいるとはいえ、緊張の一日になるのは分かってる。元々、人と関わるのが苦手な私なのだから、その環境に慣れるもの時間が掛かるだろう。でも、日本でもフランスでもすることは一緒。研究という仕事はどこに行っても変わらない。
研究対象は違うだろう。それでも、私がするのは好きな研究の仕事なのだ。この部屋が殺風景に感じるのも、甘えたことを考える時間もない。研究に没頭するために私はここに来ている。時計を見ると、夕方の六時。まだ、時間があるから、コーヒーでも飲んでから片づけを始めようと思った。
キッチンに行って、コーヒーをと思って…ハッとした。
フランスには日本の時に使っていたコーヒーメーカーはない。電圧の違いもあるだろうからと、こっちで準備するために日本からの荷物にも入っていないし、今日の買い物の時にもすっかりと思い出すこともなかった。毎日コーヒーを飲んでいた私には結構厳しい。でも、今更仕方ない。
折戸さんが買い物の時に準備してくれているコーヒー豆はあるけど、ドリップする道具がない。私は自分の手帳を開くと、そこにコーヒーメーカーとフィルターと書いたのだった。このページにはこれから生活する度に必要だと感じたものを書いていく。そして、ここに書くことが無くなった頃にフランスでの生活は慣れてきているだろう。早くそうなれればいいと思うけど、それまでの道のりは長そうだと思った。