あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
研究熱心な所長とママンのような副所長。キャルさんの言っていることが余りにも端的過ぎてよく分からない。会ってみたら分かるのだろうけど、上手く人間関係が築けるかどうかは不安だった。研究所では大学からの中垣先輩の庇護のもとで研究をしてきた。本社営業一課では小林さんもいたし、折戸さん、高見主任と恵まれた中で仕事をしてきた。
キャルさん以外全く知らない中での研究。
私は大丈夫なのだろうかって心配になる。でも、今更心配しても仕方ない。なるようにしかならないだろう。
私とキャルさんはカフェを出ると、駅に向かって歩き出す。最寄りの駅からメトロに乗って、二つ目の駅からも少し歩かないといけないはず。今からなら、時間はギリギリになる。
「間に合う?」
「間に合うわよ。あまりに早く行くと誰も起きてないかもしれないから」
「え?」
「フランスの研究所は一応の時間は決まっているけど、自由出勤なの。だから、大丈夫」
キャルさんに連れられて行った先にあった研究所はあまりにも重厚な建物に私は驚いた。煉瓦造りの建物は茶色の煉瓦とオフホワイトの大理石のコントラストの目を引く建物だった。バロック様式の建築を思わせるような古い寄宿学校のような風貌で、シンメトリーの時代をタイムスリップしたような気になる。日本の静岡研究所は最先端の近代的建造物という雰囲気だったから、まさか、こんなに重厚な建物とは思わなかった。
玄関からの手摺りの一本にも趣を感じる。
キャルさん以外全く知らない中での研究。
私は大丈夫なのだろうかって心配になる。でも、今更心配しても仕方ない。なるようにしかならないだろう。
私とキャルさんはカフェを出ると、駅に向かって歩き出す。最寄りの駅からメトロに乗って、二つ目の駅からも少し歩かないといけないはず。今からなら、時間はギリギリになる。
「間に合う?」
「間に合うわよ。あまりに早く行くと誰も起きてないかもしれないから」
「え?」
「フランスの研究所は一応の時間は決まっているけど、自由出勤なの。だから、大丈夫」
キャルさんに連れられて行った先にあった研究所はあまりにも重厚な建物に私は驚いた。煉瓦造りの建物は茶色の煉瓦とオフホワイトの大理石のコントラストの目を引く建物だった。バロック様式の建築を思わせるような古い寄宿学校のような風貌で、シンメトリーの時代をタイムスリップしたような気になる。日本の静岡研究所は最先端の近代的建造物という雰囲気だったから、まさか、こんなに重厚な建物とは思わなかった。
玄関からの手摺りの一本にも趣を感じる。