あなたと恋の始め方②【シリーズ全完結】
折戸さんが日本に…。考えてみるとそれは順当なことだと思われる。折戸さんの実力は目の前にいる高見主任には届かないにしても、その実力は歴然で、実際に折戸さんが赴任してからのフランス支社の成績は軒並み伸びている。そのお蔭もあって、研究所に回される費用も潤ったとキャルも言っていた。
折戸さんの実力を考えると本社営業一課が欲しがるのは分かる。高見主任との双璧を望むのは間違いではない。それに、折戸さんがフランスに赴任したのも、将来的には、本社営業一課に戻り、社を牽引していく立場になるからだった。
そのうちこんな話が出るのではないかと私も思っていた。
でも…。寂しいと思う私がいる。フランスに来てから、折戸さんにどれだけ助けて貰ったことだろう。フランス支社と研究所は知覚とはいえ、場所も違うし、平日は殆ど会うことはない。でも、休みの日にはキャルと三人で一緒に過ごすことも多くて、一人で寂しい思いをせずに済んでいる。
折戸さんの優しさに守られているのを感じながらこの一年を過ごしてきた。酷いホームシックにならなかったのも折戸さんのお蔭なのは間違いない。でも、それはもう終わり。折戸さんが日本に戻らないといけない時間が近づいている。そのために直々に高見主任が来たのだろう。
頑固なこともあると高見主任は言うけど、わざわざ高見主任が来たのなら、きっと折戸さんは断ることも出来ずに日本に戻ることになるだろう。
「折戸さんの実力なら当たり前の事だと思います。本社営業一課なら、高見主任と一緒に働くのなら…折戸さんにとっていいと思います」
「俺と一緒に働くのがいいのかどうかは分からないが、折戸には帰国したら本社営業一課で主任の席が用意される予定だ」
折戸さんの実力を考えると本社営業一課が欲しがるのは分かる。高見主任との双璧を望むのは間違いではない。それに、折戸さんがフランスに赴任したのも、将来的には、本社営業一課に戻り、社を牽引していく立場になるからだった。
そのうちこんな話が出るのではないかと私も思っていた。
でも…。寂しいと思う私がいる。フランスに来てから、折戸さんにどれだけ助けて貰ったことだろう。フランス支社と研究所は知覚とはいえ、場所も違うし、平日は殆ど会うことはない。でも、休みの日にはキャルと三人で一緒に過ごすことも多くて、一人で寂しい思いをせずに済んでいる。
折戸さんの優しさに守られているのを感じながらこの一年を過ごしてきた。酷いホームシックにならなかったのも折戸さんのお蔭なのは間違いない。でも、それはもう終わり。折戸さんが日本に戻らないといけない時間が近づいている。そのために直々に高見主任が来たのだろう。
頑固なこともあると高見主任は言うけど、わざわざ高見主任が来たのなら、きっと折戸さんは断ることも出来ずに日本に戻ることになるだろう。
「折戸さんの実力なら当たり前の事だと思います。本社営業一課なら、高見主任と一緒に働くのなら…折戸さんにとっていいと思います」
「俺と一緒に働くのがいいのかどうかは分からないが、折戸には帰国したら本社営業一課で主任の席が用意される予定だ」